『ヤンのいた島』沢村凛
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
ダンボハナアルキが見たい。
|
|
『死国』阪東眞砂子
買って、読んで、売った。
死者がたくさん甦った筈なのに、それによる死人が2人だけだというのが納得いかない。
映画ではあの山の場面をどう表現したのだろう。(気になりつつも見る気が全く湧かない。)
|
|
『単独捜査』ピーター・ラヴゼイ
デブで、ハゲで、短気で、頑固。だが、心優しいダイヤモンド元警視。(失業中)
日本人少女の身を案じて、地球を約半周してしまう彼の行動力には恐れ入る。その「ついで」に新薬開発をめぐる陰謀を暴くあたりも凄いやな。(あれは絶対に少女を救う「ついで」にしか見えない。)
彼は体型からして、アクションが無理な上に、失業中で警察権力もなければ、金もない。故に、今回はお助けマンとしてイギリス巡業中の関取(相撲取り)が登場する。日本人も探偵ものにアメフトやNBAの選手を使ってみると楽しいかもしれない。何たって、この関取はお金持ちだし、頭も良いし、車とだって戦える!
けけ。(笑)
|
|
『邪馬台国はどこですか?』鯨統一郎
物語ではない。
推理ものでもない。
仏陀。邪馬台国。聖徳太子。本能寺の変。イエス・キリストなど。本の中で俎上にのせられる人・事柄は有名のものばかり。だから、誰でも読める。要は異義あり日本史。おおまかな結論に異議はないが、細部に納得出来ない所がちらほらある。
|
|
『カブキの日』小林恭二
第十一回三島由紀夫賞受賞作。
「傾く」カブキ、「藝」のカブキ、「生」のカブキを余す所なく表現し、カブキの本質を物語る。
先導するは船舞台。定めの子らは舞台へと向かう。全てを魅了する陶酔を求め。役者たちは疾走す。
それは、カブキの日。
|
|
『花迷宮』久世光彦
年寄りの昔語りに付き合うのは苦手だ。
何度も何度も繰り替えされる同じ節に同じ語り。故に中途で挫折する。この本はそんな一冊。
|
|
『バースへの帰還』ピーター・ラヴゼイ
俺は刑事だ…。
刑事でいたい…。
元警視のダイヤモンドは再び捜査を開始する。
男は脱獄してまで自分の無実を訴えた。だが、再調査でも彼の有罪は揺るぎもしない…かに思われたが。
人使いが荒くて、食い意地が張っていて、周囲の迷惑などお構いなしに突き進む、頑固なおやじは今回も健在。
登場人物の全てに背景を置く書き方は、くどさと堅実さを兼ね備えて、イギリス的に味わい深い。
|
|
『どうころんでも社会科』清水義範
表紙のままの砕けた本ではない。
案外、マトモな「社会科」の本であった。個人的には今更な内容が多く、新たな知識は「昆布ロード」くらい。
|
|
『双頭の悪魔』有栖川有栖
殺人をゲームにしている作品である。
|