先ずは弱年の自分からと時宗(和泉元彌)が先に馬を走らせる。一枚目、二枚目までは順調に射落とすものの、三枚目で、雷に気を取られ、矢はわずかに的からそれる。 続く、時輔も一枚目、二枚目を射抜き、そして、三枚目。 彼は的を狙わず。つがえた矢を空へと放つ。 驚く時宗に対し、にやりと笑う時輔。 (テレビの前で私もニヤリ。渡部篤朗にこの役を振ってくれた事を感謝します、N○K!この、このひねくれ具合がたまりません!) そして、時宗・時輔兄弟を巡って、周囲も積極的に、不穏に動き始める。 将軍と桔梗(北条氏の女性だが、政略結婚&離婚によって北条得宗家に恨みを持つ。思いっきり、悪女役。原田美枝子さんハマってます。)は時輔を自分達の側へ引き込むべく、彼に将軍上洛(じょうらく、京都に上ること。)の折の供奉(ぐぶ=お供)人を申し付ける。気乗りしない時輔であるが、母讃岐局の影をちらつかせられ、承諾。 だが、この将軍上洛の企ては時宗によって阻止される。 時宗もまた、鎌倉を守ると、父の跡を継ぐ決意を固めたのだ。 企てを邪魔され、憤る長時。 笑う時輔。 荒れそうな予感に満ちる鎌倉。 その頃、海の向こうでは、クビライが日本への関心を強めつつあった。 嵐は先ず、彼らの頭上を払う。 父時頼は兄弟三人を前にして、毒により、自分はあと一月の命であると告げたのだ。 次回予告:『時頼絶命』 偉大なる父という、「重石(おもし)」が取れた兄弟の行方は如何に…。 蒙古襲来まで、あと3999日。 |