第十話『ひとり立ち』


いよいよ本格的に始まりました、兄弟対決!はっきり言って、一番楽しみにしていました。
異母兄弟。光と影の存在。いかにも正道な弟(名目上は兄)とややひねくれた感のある兄(名目上は弟)。正妻の子と、妾の子。この兄弟対決なくして大河ドラマ『北条時宗』はない!と断言して、全く構わない(と個人的に思っている)時宗・時輔兄弟の相克が今ここに、マジに開始されます。(喜々)
(今までのストーリーはほとんどここに至るまでの「前振り」です。←決めつけ。)


さて、小笠懸勝負。
(あぁ、これも微妙で楽しい。)

先ずは弱年の自分からと時宗(和泉元彌)が先に馬を走らせる。一枚目、二枚目までは順調に射落とすものの、三枚目で、雷に気を取られ、矢はわずかに的からそれる。
続く、時輔も一枚目、二枚目を射抜き、そして、三枚目。
彼は的を狙わず。つがえた矢を空へと放つ。
驚く時宗に対し、にやりと笑う時輔。



(テレビの前で私もニヤリ。渡部篤朗にこの役を振ってくれた事を感謝します、N○K!この、このひねくれ具合がたまりません!)



そして、時宗・時輔兄弟を巡って、周囲も積極的に不穏に動き始める。
将軍と桔梗(北条氏の女性だが、政略結婚&離婚によって北条得宗家に恨みを持つ。思いっきり、悪女役。原田美枝子さんハマってます。)は時輔を自分達の側へ引き込むべく、彼に将軍上洛(じょうらく、京都に上ること。)の折の供奉(ぐぶ=お供)人を申し付ける。気乗りしない時輔であるが、母讃岐局の影をちらつかせられ、承諾。
だが、この将軍上洛の企ては時宗によって阻止される。
時宗もまた、鎌倉を守ると、父の跡を継ぐ決意を固めたのだ。
企てを邪魔され、憤る長時。
笑う時輔。
荒れそうな予感に満ちる鎌倉。
その頃、海の向こうでは、クビライが日本への関心を強めつつあった。


嵐は先ず、彼らの頭上を払う。
父時頼は兄弟三人を前にして、により、自分はあと一月の命であると告げたのだ。


次回予告:『時頼絶命』
偉大なる父という、「重石(おもし)」が取れた兄弟の行方は如何に…。


蒙古襲来まで、あと3999日。