第十二話『暗殺』
今回の時宗:未熟者
「長時を殺せ」
「時輔を殺せ」
時頼の遺言は苛烈だが、現実を正確に把握していた。
時頼の死後、鎌倉は急激に揺らぎ出す。
ここぞとばかりに、北条得宗家を倒すべく、将軍+足利氏が活発に動き始めたのだ。
桔梗の実家である名越(なごえ)北条氏と手を結ぶ他、執権長時をも完全に抱き込もうとする。
将軍は言う。
「時宗を殺せ」
承服する長時。
だが、その情報は足利頼氏(よりうじ)によって時輔の元へもたらされる。
彼らから逃げるため、北条の名を捨てようとする時輔に頼氏は「みにくきものはたくさんじゃ」と言い放つ。彼もまた、陰謀から抜け出そうと足掻いていたのだ。
一方、時宗は父親の遺言に一人で頭を抱えていた。
が、あまりにもあからさまに悩んでいたので、早々に、安達泰盛、実時に内容(一応、長時殺害のみ)を聞き出されてしまう。
情けない時宗に代わって、実時が遺言を実行しようとする。
(情けなくても無理はない。時頼死亡時、本来なら時宗は13歳。和泉元彌に代えるの早過ぎ…。)
だが、そこを敢えて安達泰盛が引き受ける。
(泰盛の妻は長時の妹。)
泰盛は謝国明の息子太郎の手引きで暗殺者(八郎)を雇い、長時の寝所を襲わせる。
長時死す、の知らせを受け、時宗は…。
次回予告『大いなる岐路』
奥さんの実家に帰るんじゃなかったんですかね、時輔さんは。
あ、今回桐子(木村佳乃)が久々に時宗と再会しました。
しかし、その場でワインの飲み過ぎにより、ぶっ倒れる時宗…。(情けない)
まぁ、一応、13歳だし。
あと3961日。
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