第十六話『将軍すげ替え』



京都大番役に返り咲いたって、足利泰氏さん。
その仕事って、ただ単に当番制で回ってくるだけなんじゃあ。
(京都大番役というのは、鎌倉幕府御家人の仕事の一つで、交代制で行う京都の警備役です。現代で言う所の、警察になるでしょうか。)



当番ついでに京都の時輔の所に寄った泰氏さん、懲りずに、大事な情報を時輔に教えていきます。
(あかんて、そいつは何のかんの言いつつ、結局、弟に甘いんやから。)
将軍様の正室宰子の密通(浮気)と、それを利用した北条得宗家潰しの企み。
姫出産のため、宰子は宗政(時宗の弟)の館に滞在している。
だが、出産後の調子が良くない。
これは宗政の対応が悪いせいである。
この責任を兄時宗と舅政村はどうとるのか!
(とても言い掛かりな難くせの付け方だが、建前上将軍は大事にされているので、使えない事もないネタです。でも、かなり無理がある…。)
対応に困る北条一門。(頭を寄せあってもマトモな解決策を見い出した事がないよなぁ。)
そんな時宗の元へ京の時輔から書状が届く。
そこには、泰氏の話した企みと宰子は僧と密通するために病を装っているとの情報が記されていた。
(当時は具合が悪くなると、坊さんを呼んで祈祷をしてもらっていた。ついでに浮気も結構あり。ただ、あの「良基」って名前は聞いた事がある。実在したような気がするが、さて?←実在してました。ちなみに浮気も史実。)
時輔からの情報を元に、北条一門は宗尊将軍の更迭(=京都へ無理矢理返す)とその息子惟康王(3才)の将軍就任を決める。
相次ぐ追放に心を傷める時宗は自ら、将軍の説得役を引き受ける。
と、同時に京の時輔の元へ送られる書状。


兄弟は共同戦線を張って将軍追い落としを諮る。


宗尊将軍に一人で臨む時宗と、宗尊将軍の父親後嵯峨上皇に対する時輔。
互いに譲らぬ駆け引きでもって、将軍の交代を承知させる。


この年、クビライは日本に向けて、交易を望む親書(=国王などの出す外交文書)が日本へ到着する。


吹越さんも、いなくなってしわまれるのですね…。あのステキな将軍っぷりは似合うとか似合わないとかのレベルをはるかに越えていました。強烈過ぎて、暫く忘れられそうもありません。しかし、入れ代わりの激しいドラマだ…。


次回予告『クビライの影』
まだまだ元冦への道のりは遠い。


それにしても、今度こそクビライと話をすると桐子さんが張り切っていますが、ということは、次は合成じゃないんですかね。


あと、2995日