第三話『兄弟落差』
どーして、こう、北条氏は身内で揉めることが多いのだろう。な今回でした。
時頼は涼子の子正寿丸(時宗)に自分の後を継がせるため、側室讃岐局との間に生まれた長男を「三郎時利(ときとし)」という名で元服(=大人になること)させる。
長男なのに三郎とはこれいかに?時頼は時利が時宗と争わないよう、あえて時利を時宗より下に置いたのだ。実際、足利氏をはじめとして、兄弟の周囲には不穏な動きがちらほら。
お父さんはどうしても心配になるのです。
故に、時利には辛く当たることもしばしば。しかし、利発な時利は父の言うことをわきまえ、耐えるのであった…。
このあたり、時利役の子がとっても上手い。あの年(7〜8歳かな?)であんな「耐える」演技ができるなんて。凄すぎます。
一方、涼子の方も父と母の間でゆれ動く我が子の苦悩を見て、時宗に時頼の後を継がせる決意をする。
そんな矢先、時頼が流行病に倒れる。赤斑瘡(=はしか)と痢病(=赤痢)。二つの病に同時に冒されたのだ。跡継ぎの時宗はまだ六歳。後を任せるには幼過ぎる。
「仇を討つ前に死んでしまっては困る」
涼子は時頼に死なぬよう求めるが、果たして・・・。
次回『反抗』
時頼の命は如何に。そして、耐える時利は。
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