第二十四話『高麗からの文』



訪ねて来た親衛隊に向かって一言。

時宗「どうやら拙者はよほど頼りなく思われているようだの」

当たり前だっつーの。



人質達を連れて、蒙古は三度目の国書を送って来た。
第三の道を求める時宗は喜んで文を開くが、その内容は前回と全く同じであった。
愕然とする時宗。
あくまでも対等な付き合いを望む幕府に対し、朝廷は蒙古への返書を送る方針を決定していた。お貴族様たちは戦が嫌なのです。
六波羅探題北方の時茂はその朝廷の動きを押さえようとするが、南方の時輔は朝廷の決定に賛同する。
日本という国自体の行く末を案じ始めた時輔は、桔梗、泰氏らの誘い(しつこい)をはね除ける。
(自分を満たすのが先か、それとも国か。ここの問いかけは面白いです。迷わず、自分を選ぶ桔梗さんが素敵です。)
蒙古からの国書に揺れる中、今度は高麗からの文が届く。
蒙古と戦う高麗の反乱軍三別抄からの救援を求める内容であった。
(と、ちゃんと親衛隊が解釈したのに、その後、放っておいてますよね。いや、実際、何にもしなかったんですが、話として不自然ではありませんか。)
国を開く事すら考え始めた時輔とは対照的に、時宗の動きは次第に戦の方へと傾いていく。
(本人、やる気はないと言ってますが、ちゃかり準備を始めてますよね。)
蒙古の恐怖に揺れる民の間では、飛礫(つぶて=庶民によるうっぷんばらし。単なる石の投げ合いだが、死者が出る事もある。)がたびたび行われるようになっていた。
それを止めに行った時宗は、そこで桐子と再会する…。


何しに行ったんじゃ、オノレは!ってツッコミを入れたくなる再会の仕方でした…。飛礫を忘れて二人だけの世界…。その前で庶民相手につぶてに当たりながら右往左往している頼綱が気の毒です。時宗様にどこまでもついて行きますとまで言ったのにねぇ。
にしても時茂さん(羽賀さん)は気の毒な最期(御年三十一歳)でした。
過労死とは…。兄弟(兄:麻世、弟:羽賀)揃って、ヤな死に方させますね。
(あのキャスティングは絶対わざとだ!)



次回予告『最後通告』
趙良弼って聞いた事があるけど、何で聞いたんだっけ?
チンギス・ハン関係の人だったような気がする。


あと1148日