第二十五話『最後通告』
あれで日蓮を斬ろうとするのは、ど−考えても変だ。(桐子と会わせてもらったばっかだろうが。)
やっぱ無理があるなぁ、ドラマ時宗のあの性格…。
北条時宗という人は元冦時の執権として有名なのですが、それに乗じて北条氏の勢力を伸ばすなど、結構抜け目のないコトをしている人です。
そう、どちらかと言えば、
涼しい顔で敵を再起不能に陥れ、ちょっとでも邪魔しようものなら身内でも絶対容赦はしないよーな、冷徹で頭の切れる現実的な人間だというイメージを個人的には抱いています。
(はっきり言って、悪役。到底、第3の道などはなから考えもしないで、それを利用して、朝廷や反北条氏の勢力に力を削ぐようなタイプ。妾腹の兄なんて、身分が違うとあからさまに蔑むっていう時宗見たくないですか?…ないですよね〜。すみません。)
あーゆー如何にも正統派(悪いことが出来ないよー)な性格では、今後(てか宗尊将軍の追放など、今までも既に色々と無理が…)話に矛盾が増えてきそうで、恐いです。
張良弼によって4度目の国書が届けられる。
流石に4度目ともなると、蒙古も強硬で、返書を渡さねば、攻めるとあからさまに脅しをかけてくる。
それに対し、時宗は苦悶の末、戦う道を選ぶが、京の時輔は日本を開く、即ち、蒙古の支配やむなしの考えに至っていた。
(この時、時宗は自分で下知の書を書いてますが、あーゆーのは普通、専門の係の人が書いて、執権は最後の花押(=サイン)を書くだけなんですが…。頼朝の自筆文書が欲しいとだだをこねて殺された人がいたとかそゆことを、歴史考証の方は教えてあげないんですかね。)
しかし、どーも名越氏をはじめとして、鎌倉幕府はまとまりが悪い。
そんな中、頼綱が日蓮を捕らえる。
人心を乱すためと言うが、どうにも私怨くさい頼綱は日蓮を手酷く痛めつける。
止めに入った時宗だが、日蓮に「時頼(父)は地獄にいる」と言われた途端、激昂。
頼綱に日蓮を好きにするよう(=斬るよう)命じる。
日蓮は竜ノ口の刑場で斬られそうになるが、雷と涼子、祝子になだめられた時宗の命によって、佐渡島への流刑となる。
(え〜、九月に斬られそうになって、時宗の子が十二月に生まれてるから、もうちょっと祝子さんのお腹は大きくなければなりません。)
父が地獄にいるとの言葉が効いたのか、どーも調子の悪そうな時宗のもとに、京から兄が駆け付けてくる…。
新たな火種とともに。
妊娠ラッシュな今回。
やはり注目は乳母父の座を狙う頼綱の野心でしょうか。
この時代、執権や将軍などの乳母を出した家はかなりの権力を持つことになります。
次回予告『兄弟の絆』
とうとう…。
あと1114日
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