第三十一話『出撃命令』



さよなら、祥子さん。
愛に生き、愛に亡くなられるも、また哀れ。
一応、あなたに似合いそうな花を用意しました。
追悼用の菊がないこともないのですが…、すみません、これは他の人に取っておきたいのです。
(篠原涼子ほどにともさかりえ(日本髪が似合わないし、当初の演技がどうにも「…」だったし、発声が悪くて台詞が聞き取りにくいし…)には未練がないので、テンション低めです。それに下野の武士の娘なら、せめて馬には乗れるようにしましょう。鍛えろ、NH○。



二月騒動の終結と連署政村の死を受けて、時宗は幕府の改革に乗り出す。
新しい連署には前の執権北条長時の弟義政(渡辺徹:や、痩せてたんで一瞬、別人かと思いました。)。
引付衆筆頭には北条時広(石橋蓮司)を評定において指名する。
唐突な(普通は根回しするぞ)申し出に2人は戸惑うが、時宗の新しい幕府を作るという志に指名を受け入れる。が、受け入れる前に1つだけ、と義政が時宗に申し出る。

「長時の死の真相を」

教えて下されと言う義政に時宗は「わしが殺した」と答える。
「殺されそうになったため、先手を打った」と。
驚愕する義政と義宗(長時息子)に対し、恨みを晴らすのは新しき幕府を作ってからと訴える時宗。その言葉は2人だけでなく、評定衆全てを彼に引き寄せることとなる。
一方、九州では、御家人達が太宰府の少弐氏に蒙古に対しどう備えれば良いのかと、幕府の対応を求めて詰め寄っていた。
だが、らちの明かない少弐氏の返答に菊池武房と竹崎季長は鎌倉への直談判を決意する。(竹崎さんの貧乏っぷりが当時の御家人達の現状であります。)


時輔を失ってより、心に深く痛手を追った祥子のもとを、叔父実時が訪れる。
彼女の傷みを少しでも和らげようという時宗の配慮であったが、祥子は時宗が与えると申し出た所領の受け取りを拒絶する。

「そんなものよりも、時輔様を返して…

時宗への恨み、時輔の無念。
その夜(?)時宗のもとへ馬を走らせた祥子は、祝子に迎え入れられ、時宗と相対する。
時輔の無念を晴らすため…と、時宗を殺そうとする祥子。
国を守ってからにしてくれぬかと、彼女の恨みを受け入れようとする時宗。
だが、彼女はただ時輔が愛しいだけの女に過ぎなかった。彼女にとって国がどうなることなど何の関係もないのだ。
突き出した短刀は、時宗に届くことなく、彼女は頼綱に斬られ、息絶える。


しかし、時輔は生きていた。
彼を殺すことにためらいを覚えた義宗に手により、密かに炎の中から救い出されていたのだ…。



こ−言っては何ですが、あんな小さな子供達を置いて死のう(しかもムダ死に…)とする祥子さんには共感出来ません。土地を「そんなもの」呼ばわりするような武士の娘はこの時代には存在しません。
どうにも女達を男への「愛」に生かし、男への「愛」のみに死なせようとするドラマです。確かに、徐々に女性の力が失われていく時代ではありますが、それ故のしたたかさ(夫が死んでもきちんと家を支えていく強さ、夫の家族を相手にしての所領争い)もあるのです。そう、あのひ孫誕生までも出続け、安達泰盛が幕府首脳陣の仲間入りをしても障子を貼り続ける松下禅尼のよーに!そーゆー女性をもちっと増やして欲しいのですが…。(やっぱ、いらないっスかね。)
そーして、復活の時輔さんは怪しさ倍増。
何なのだろう、あの赤マスク…。
忍者ハット○くんですかねぇ。(また、古いネタを…。)



次回予告『いざ博多へ』
うじきつよし(竹崎季長)付きのおじいちゃんが気になる…。(服部なき後のジジスキーチェック。)


あと256日