第三十六話『蒙古襲来3』


えぬえちけいの心の叫びが聞こえます。



どうだ!この戦闘シーン!自分達は頑張ったんだぞおおおおおお!!



はいはい、よーく、分かりましたとも。
1発勝負だったんですよね、あの櫓の倒れるシーンなんかは。
それに戦場の混乱具合が非常によく撮れていたと思います。
大量に火薬も使用してましたし、元軍が手漕船で上陸する場面もなかなかの迫力がありました。「これ」には、「文永の役」には大変力を入れていた事はよ〜く分かりました。
(でも、所々変な箇所が…)



そのエネルギーをもうちょっとドラマ作りにも注いでくれればなぁ…。(禁句)




元軍は今津、次いで博多に襲来する。
勇んで迎え撃つ、鎌倉武士たち。
しかし、てつはう、毒矢の使用、戦い方の違いに、鎌倉武士は不利な戦いを強いられる。
一番手柄を狙う竹崎季長、兄のためにも退けない北条宗政、九州を守りたい少弐氏、菊池氏、手柄を立てて時宗の元へ戻ろうとする平頼綱…。それぞれの意気が必死の抵抗を試みるが、四万の大軍に日本軍は劣勢である。
混乱する戦場の中、少弐景資が敵将に放った一本の矢が、元軍の撤退を促す。だが、撤退の際に放たれた火で焼け落ちる博多の町。
元軍の撤退に合わせ、日本軍も戦場から退いたが、被害は深刻であった。
明日朝に攻め込まれたら、負ける…。
頼綱は残った者全てが死んででも元軍を上陸させねば良い、後はないのだ、と主張するが、果たして、翌朝、元軍の姿は一隻残らず目前の海から消え去っていた。


何故?


これは今日も「謎」とされる、元軍の奇怪な行動です。有利に戦いを勧めていたにも関わらず、撤退する理由は?

今のトコロ、1、これは脅しで本気の戦いではなかった。その証拠に次の戦いでは兵力が何倍にも膨れ上がった。2、元軍の内部で寄せ集め故の抗争があり、撤退した。などの理由が考えられていますが、「謎」は未だに「謎」のままです。ちなみにこの時、「神風」は吹かなかったと、現在は考えられています。
(台風の時期でもないですし、消えた後の海上に船の残骸が見当たらなかったそうです。また、当然のように陸地に何の被害もなし。誰だ?両方で「神風」が吹いたなんて言い始めたヤツ。)
元軍の消え去った海を、武士達が茫然と眺めるシーンはなかなか良かったです。


しかし、この戦いは、意外と強いぞ!竹崎季長!美味し過ぎるぞ!少弐景資!この2人の独壇場でしたね。
頼綱は確かに強かったですが、あんなに同じ人に刃物を突き立てては、血のりで刀が斬れなくなってしまって意味ないです。ケモノじみていると言うよりは、戦場を知らないアホだと突っ込んでおきます。わざわざとどめを刺さなくたも、立ち上がれなくすれば、充分です。また、景資さんが元軍の弓で敵将を射ましたが、日本の弓とすごく造りが違うのにどーして、引けるんだとかは言ってはいけないですかね、やはり。(引き方に大差はありませんが、持ち手のバランスや弓の材質が全然違うのです。でも、命中率は元軍の弓の方がいいです。日本の弓はわざと当たらないようにしてるとしか思えない造りになってます。注:決して、四年のキャリアにも関わらず、弐段でしかないヤツのひがみではございません。)


一方の鎌倉では、元軍に対する不安から幕府への批判の声が強まっていた。時宗は自ら人々の不安を取り除きに行くが、そこで、亡き祥子の従者服部に出会う。
自分に対し、批判の鉾先を向ける服部に時宗は正面から応え、その姿勢に服部は時宗の前に頭を下げる。
服部さんは何のために出て来たんでしょう…。よく分かりません。つまり、あれであすか?恒例の時宗イジメ(父親、母親、兄、かつての幕府首脳陣3名、謝国明、日蓮…え〜とあと誰がいたっけ?)の一貫ですか?それにも負けない男に成長したぞ〜と言いたいのですか?


松浦で桐子の命を救った時輔は、佐志房に自分の首を差し出そうとする。自分が蒙古に松浦を売ったのだと。(その通り。)だが、佐志は娘を助けてくれた者を斬れるかと言って、時輔と桐子のもとを去る。自分の倒すべき相手は別にいると…。(どこに行ったんでしょう…。クビライの所ですか?それとも…?)ただ、佐志のオヤジさん。息子3人と娘1人(しかも桐子…)では、差し引きマイナス2です。斬ってもいい(つーか、斬れ!)と私は思います。


兄ちゃん、謝ってくれましたので、私もほんのちょっとだけ許します。
でも、どうせスパイをするのだったら、白石一郎著「モンゴルの風」とゆー短編小説の主人公のように、日本軍との戦いまで元軍に正しい情報を伝え続け、相手の絶対の信用を勝ち取り、最後の最後で偽の情報を与えて裏切る。そして、元軍とともに死ぬくらいのコトをやってくれれば、滅茶苦茶カッコ良かったのになぁ。(←ココで時輔を殺してどうする…)時輔兄ちゃん、半端に悩み過ぎだし、半端にしか役に立たない…。ルックスと悲劇性だけで人(私)を引き付けるのは限界があります。お願いですから、少年時の賢さを欠片でもいいので取り戻して下さい。(涙)



次回予告:『撤退の
いや、マジに謎なんですが、NH○はどういう結論を導き出すのでしょう。それと、のたうち回っている宗政君はいったい?色々と(ある意味内容がほとんど把握出来た、つーか肝心な部分が全部既知な今回よりも)気になる次回であります。