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やはり随分とあの二人の事が御負担になられていたようでござる。石の癒しも、疲れ果てた執権殿にはさして効果がなかったのですな、いやはや残念。自分達のせいで執権殿がお倒れになられたからには、あのお二人も暫くは静かにされておられよう。 蒙古の脅威も一応、去りました。大事なお体です。しっかりと御養生下さりませ。くれぐれもこの老体より早く逝かれることのないよう、御自愛下さい。 自分より若き者が先に…、というのは大層辛いものでござりまする。 南路軍に十万の東路軍が合流し、元の軍勢は十四万の大軍となって、博多湾に襲来した。元軍が博多ではなく、防塁のない鷹島へと向かったという情報に、宗政は軍を二手に分けようとする。しかし、それでは博多の守りは?軍議がモメる中、服部(!?)率いる悪党集団が現れ、博多の守りは任せろと宣言する。少弐資能が反対する御家人の意見を押さえ込み、幕府軍は鷹島に四分の三、博多に残りを置く事になる。(ったハズですよね、宗政君?) それを受けて、宗政は謝国明に博多の人々を脱出させるよう告げに行く。が、そこに時輔が現れて、嵐の到来を知らせる。(「死んだハズだよ、お兄ちゃん」などとは、本当に誰も言ってくれない…。)そして、彼は蒙古兵を避難させよと宗政に迫る。 →服部!? いや、お懐かしきマイラバーじいちゃん第1号ではないですか。テロップでお名前をお見掛けした時、何の冗談かと思いました。しかし、登場の仕方もこれまた更に一層「悪い冗談!」な感じで…。いやはや、祥子様大事な →悪党 今の「悪党」とは言葉としての意味が少々違います。主に鎌倉幕府に従わない武士を指す言葉で、御家人以外の武士をこう呼んでいました。弘安の役においては、彼らも戦いに動員されました。ただ、まぁ、あんな唐突に現れるような使い方はされていません。普通の御家人と同じように戦ったモヨウです。 足利を中心とする御家人勢力に、時宗打倒を迫られる泰盛。先ずは時宗と話し合ってから、と泰盛は時宗のもとを訪れるが、時宗は泰盛に引退を勧める。このままでは、泰盛と自分がぶつかることになってしまうからと。泰盛はそんな時宗に、ならば自分を斬れと刀を差し出すが、祝子が刀を取り上げる。 泰盛は時宗を討つ決意を固めるが、逆に頼綱が「八郎」として泰盛を襲撃する。急を知り、二人が斬り合う場面に走って(馬で行けや…。)駆け付けた時宗は二人の間に矢を射って、戦いを止めさせる。刀を止めた二人の前で、時宗は胸を押さえて崩れ落ちる。 →泰盛 ドラマではすっかりイイ人扱いですね〜。 でも、騙されてはいけませんよ〜。安達氏は自分達の勢力を伸ばすために、三浦と北条の和解工作をわざとぶち壊したり、安達氏の勢力拡大のために祝子を時宗に、滝子を顕時に嫁がせたり、北条氏より反御家人的な政策を打ち出したり(そのせいで、霜月騒動の時に御家人の半数は彼の味方をしなかったようです。)、北条氏の肩書を奪ったりと。結構、エゲツないで〜す。(この野郎ばかりがイイ人扱いされるのに、最近、無性にハラが立ちます。この人、時宗のせいでヒドイ目に遭っているように見えますが、そのヒドイ目が全部史実外なので余計に…。) 実際、この人は時宗存命中においては、勢力拡大道ばく進中で思いっきりウハウハ状態です。 実時と義宗の引退と死も、多分、絶対、コイツのせいです! (自信ないけど、言い切ってみる。) →時宗 二人に当たらないで良かったですね〜。でも、当ててしまった方が、後々のためだったと思います。特に貴方の心の臓(?)のためには…。アクションシーンで貴方がカッコ良かったのは、今回が初めてですね〜。これで最後だからでしょうか〜。 嵐が来る。 謝国明は宗政に蒙古兵の避難を求め、時輔も元軍に岸辺へ避難するよう説得を試みる。しかし、戦の最中。両者とも二人の意見には耳を貸さない。 そうして、やってきた台風。 元軍の船はもみくちゃにされ(波は良かったですが、船のCGが…。蒙古兵のスタント役の方々、御苦労様です。)浜辺へと元の兵士たちが打ち上げられる。 必死に兵たちを助けよう(言葉で励ますだけで助かるのか?)とする謝国明…。その姿に宗政たち幕府軍も手を貸すが、翌朝、海は兵の死体で埋まった。 呆然と海を見つめる宗政は、浜の近くに時輔の姿を認めて、助け起こす。謝国明も時輔を支えるが、そこを蒙古兵の刃が襲う。 宗政は兄を庇い、刃を受ける。 「兄を守れた」 笑って、宗政は絶命する。時輔は宗政の身体に取りすがり、必死にその名を呼び続け、謝国明は自分の招いた悲劇に膝を折る。 弘安(1281)年八月九日北条宗政没。享年二十八歳。 兄時宗を支え続け、蒙古との戦いに生きた生涯であった。 嵐が去った後、時宗は病の床で無事に目を覚ましたが、その顔には死の色が濃く浮かび上がっていた。 →宗政 貴方が凶刃に倒れられ、絶命された時に母親が言いました。 「時輔って全、然、役に立たないよね!」 ややもすれば、かなり本気で怒った風の一般人の一言。 母上…。全くもってその通りでござりまする。(時宗とタッグを組んで、宗尊親王を将軍職から引きずり下ろした時から、本当に鳴かず、飛ばず…。) その後、宗政が死んだのは、あんたと謝国明のせいだ!ときっぱり言い切る母の姿に、娘はただ賛同し続けました。(そ、そんなに宗政が好きだったんですか、母上…。) いや〜、何と言うか、いつも文句たらたらな娘を上回るその迫力(と説得力)…。参りました。あまりにも的確過ぎるそのお言葉に、ちょびっとばかし二人に同情してしまうぐらいでした。 でも、兄ちゃん、本気でちっとも役に立たねェよな。 →ぶったおれ時宗 いや、だから、死ぬのはあと三年先ですってば!もう、こんなふらふらな病人じゃ、足利に鎌倉幕府をぶんどられます。それよりなにより、どう見たって、あと1年も保ちそうにありません!! →宗政 カッコ良いウチに死ねるのも、華かと…。(特にこのドラマにおいては。)下手に生き伸びてしまったばっかりに、生き恥をさらし続け、メイワクと悲劇を周囲にかけまくっている方を見るにつけ、つくづくそう思う今日この頃。 →弘安の役 船を失った蒙古兵を喜々として斬りまくった御家人たちではいかんのですね、国営放送…。(大嘘つき…。) 次回予告:『永遠の旅』 に執権殿は旅立たれます。(貴方のための菊もちゃんと用意してありますとも!←とってもイヤな待ち方。) |
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