総集編『兄弟』
1回泣いて、3回笑いました。
とっても楽しかったです。
あぁ、『北条時宗』って楽しかったんだなと改めて確認することが出来ました。
うざいところはすっとばして、たったか進む総集編をありがとうございました。えぬえちけい。
…問題は来週です。
(蒙古襲来ばっかりで、一時間四十分。忍耐力が保つだろうか…。絶対に途中でチャンネル変えてしまいそうなんですが、そーすると愛しの石じいを見逃してしまうやもしれません。頑張りたいと思います。ファイト!あたしのなけなしの忍耐!)
→涼子と時頼
当然ながらこの夫婦から。
この二人の愛と憎悪はミョーにしっかりきっちりくどくどと描かれたので、あんまり文句はありません。始まりも終わりも分かりやすく。最後の「すまなかった」は最高です。
ただ、時頼も「許せ」と言って亡くなっていたのですね。(忘れてました。)
親子揃って最期に辿り着いた結論が同じあたりが、脚本家のネタの貧弱さ
主役級を二人も抱えたドラマの限界なのでしょう。
私の友人たちは時頼が死んだあたりから『時宗』を見るのを止めています。(理由は…、書かなくてもだいたい推測出来ると思います。)
ドラマでは時宗の母親を敢えて毛利の娘とし、夫婦間を深みにはめておりました。が、最近では時宗の母親は北条重時の娘とされています。(ドラマで涼子は重時の養女になってました。えぬえちけい&高橋克彦による通説へのすりよせですね。)
古い辞書(私の持っている『鎌倉室町人名事典』コンパクト版)などでは毛利の娘であり、最近の通説(常識)では重時の娘なのです。
時宗が生まれた後の北条一族の喜びよう(時宗、宗政のために寺まで建立)からすると、どうも重時の娘である方が正しいように思われます。
つまり、最初のエピソード(主役の基盤)からしてでっちあげ…。
はは。(笑)
いや、凄いです、えぬえちけい。
→讃岐局
泣。
篠原涼子の演技がそれほど上手いとは言いませんが、この人の最期のシーンが好きです。好きと言うよりは、「時輔、時輔」と言いながら祝子を背負って炎の中を走る姿を見ていると、どうにも涙が出ます。
涼子が素直に感情を表現しない分、この人は色々とストレートで。
ただ、哀れで悲しく潔いですね。
ドラマ中、最も死を惜しんだ方です。
この人は事実、時頼のもとを追い出され、蔑ろにされ、時宗を恨んだ(時宗が生まれる時に何やら問題発言をかましたらしいです。)ようです。(『吾妻鏡』より)
どうにも、本当にあった苦しみを出されると辛いです。
もし、二月騒動まで彼女が生きていたら…。
考えたくないですね。
→時宗&祝子
夫婦揃って天然だと、噛み合わなくて困ることもあり、また、ほっとすることもあり。
時頼&涼子夫婦に比べたらほのぼのですよね。恨みとかは全然ないんですが、その分互いに支えあう気遣いがどうにも下手で、最後までしっかり相手を理解することができなかったような気がします。
→時輔&祥子
祥子は時輔の悲哀(孤独?)を癒す存在でありました。彼の不幸な人生を少しでもフォローするためでしょうが、それが結局更に辛い結果に…。
戦いによる悲劇性をより高めるためでしょうが、このドラマでちゃんと幸せになった夫婦がいましたか?
(時宗&祝子も最後は「許せ」だし、宗政&芳子も旦那が死んでしまうし…。ある意味一番のぴったしは禎子&頼綱のような気がします。例え、女王様と飼い犬でも、あの奥さんはすっごく旦那を理解していますよ。分かり過ぎて芸を仕込めるくらいです。←オイ)
戦いがあるから、悲劇にすればいいってもんでもないでしょうにね。
後々、祥子さんは恨みによって時宗の命を狙いますが、あの自分の幸せ(時輔)だけを追求する理論もな…。それが大抵争い事の原因なんだよな〜。(自分が不幸だったら、祝子の目の前で時宗を殺してもいいのか?ま、それが復讐ですけどね。)
→時輔&基平
あの時代のピカ一サラブレッド最高級にお育ちのいい坊ちゃん貴族に、切腹はなかろう…。
そして、坊ちゃんの割に凄く進歩的(身分の低い兄と仲良くなっちまう)な近衛さんもどうかと…。(ふつー馬鹿にして近付きません。)
兄ちゃんが国を変えると豪語した時に、鼻の穴が最大幅で膨らんでいたのが目に付きました。側で聞いていた近衛さんの耳には「ふごっ」という鼻息が絶対に聞こえていたと思います。
→時宗&時輔
この兄弟間のドラマが良かったのは、ここ(今回の放送分)までですね。
この後は救いようもなく、話の展開が矛盾しまくって。二人のやる事なす事、空回り。あぁ、嘘つきまくり。
根底にある互いを大事に思う気持ちだけは崩されなかったのが幸いです。
互いを思い遣りながらも周囲の状況故に敵対関係に陥り、相手を憎み殺意さえ抱く。されど、どうしても憎み切れずに最後には弟(兄)を支えようとする…。
あたしはそんなドラマ展開を望んでいました。
宗尊親王追放まででしたね、その願いが聞き届けられていたのは。
ドラマ展開次第ではもっとブレイクできただろうになぁ、この兄弟関係。
残念無念。
→笑シーン3連発
○宗尊親王
この人がお〜ほっほっほっほっほっほとか、おほほほほほほほと高めに笑うとつられてははははははと笑ってしまいます。(今回は一人で見ていたので遠慮なくテレビの前で笑えました。←人には見せられんな…。)
憎み切れない悪役。いや、アホ役。
ステキ過ぎましたね。
鎌倉幕府内にもこのくらいキレた人がいても良かったと思います。
例えば、安達泰盛。
もっと猛々しく考えなしで、何かと言えば力づくで暴走気味。んで、策略なんか程遠いお人好し。
それを必死に執権たちが押さえ付け、実時さんが智恵を使いまくり。
やるならいっそこのくらい!
(あんな中途半端な田舎武士なぞいらんわ。)
○平頼綱(八郎)
時宗の顔を呆然と見つめるシーンは何度見ても…。
え〜い!あたしの目を濁らすんじゃない!!
○謝国明と佐志房の所にクビライが兵を引連れてやってくるシーン
今回初めて気が付いたんです。
馬に乗ってモンゴル兵達がやってきます。その画面の左端の方でモンゴル兵の兜が落ちそうになってるんですよ。落ちそう、落ちそう、落ちそう。モンゴル兵役の人が必死に落ちないように手で押さえようとしてるんですが、結局、落ちちゃって「あ、しまった」って顔をモロにするんですよね。それが一人だけじゃなくて、その隣にいるモンゴル兵の兜もずり落ち気味になっていて。(笑)
撮り直しきかなかったんですよね。きっと。
必死な顔が笑えます。
でも、何故、あの二人だけ…。
→突っ込み
「開かれた評定」
皆さんの前で堂々と言い放った割には、その後独裁ですよね、時宗さん♪
ね、えぬえちけいさんv
え〜かげんにさらせや。(怒)
次回:『蒙古襲来』
あ〜、オープニングのCGはどれを使うのかな?
(全然、関心のない話題を振ってみたり。)
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