◆第十三話「源氏の決起」◆



きゃ〜ｖやっと源氏の出番だわｖ親戚同士の骨肉の争いがもう始まっちゃってて、足並み揃わないこと甚だしいったらｖ何もしなうちからやあねえｖ


腹黒い展開の方が好きですみません。



＜大筋＞
重盛亡き後、宗盛が平家の嫡男となる。宗盛は源頼政の子仲綱が所有する名馬を強引に我がものとしたために、頼政と平家の間に溝が生じる。平家に仕え源氏でありながらも平家の世で昇進を重ねていた頼政であったが、後白河法皇の三の宮（＝三番目の皇子）以仁王に働きかけ、平家追討の令旨を手に入れる。源行家により、諸国の源氏へと令旨は届けられる。伊豆の頼朝、木曽の義仲、奥州の義経。（遠江の範頼はスルーされてる）家来のない頼朝は即答を避け、義仲は義朝に父を討たれた者同士として行家と相通じ、義経は清盛との戦いにためらいを隠せない。それぞれの思惑が交差する中、熊野からの知らせで令旨の存在を知り、平家は以仁王を捕えようとする。それを知った頼政は、以仁王を密かに連れ出し、平家への反旗を翻す。



→令旨
割とじっくりやってくれたお陰で令旨の有り難みというか、効果がよく分かる展開になっていたと思う。法皇が院宣を出したら取り消される程度のシロモノだが、あの令旨が歴史上果たした役割は大きい。
ドラマでは義経の所にも令旨が届いたように描かれていたが、多分、本当は行家さん、義経の所には回ってないと思う。



→丹波頼政
最後の阿部知盛に向けての、歯を見せての、にやり、が良かった。丹波さんは毎度のように、何も台詞を覚えないで本番に臨むいい加減ぶりなんだろうが、何でかなあ、存在感が違う。年老いてから奮起した老人の「気骨」がよく出てた。
頼政が何故反平氏の兵をあげたのか、実際のところはよく分からないんだ。馬のエピソードは確か史実じゃなかったよなあ。



→骨肉相争う源氏
行家は義朝にお父さんを殺されたと言っていたが、義朝は進んで自らの父にあたる為義を殺したのではない。保元の乱の後始末で、清盛が敵側に回った叔父を殺したので、やむなく、義朝も父を殺したのだ。殺すよう命じたのは、後白河。父為義も他人に殺されるよりは息子の義朝に殺される方を選んだ。
物事は言い様によって、随分印象が変わるのだ。



→夏木マリ丹後局
うわー、な人にうわーな役者を持って来ましたな。平さん後白河法皇ちゃんと並ぶと、化け物２匹の風格です。法皇さん、薬の調合をしているから、ごりごりやってる傍で丹後局が暗〜く立ってたら、それこそ、みわあきひろと対等な魔女役はれます。楽しみと言えば、楽しみな組合せの誕生ですが、これに将来的に転がされる○○は気の毒ですなあ。



今回は、上手くできてた。宗盛さんだけが悪役（つーかアホ）っぽい平家と違って、源氏は頼朝も行家も義仲も個性が立っている。義経も清盛と戦わなくてはいけない、どーしよーという今回の義経の１番つーか、唯一の「目玉商品」にぶちあたったため、それで他の源氏の面々との違いが出ていた。（逆にいえば、あれがなかったら、キャラが立たないこと甚だしい）
ふふふふ、何か愉しくなってきましたぞ、大河ドラマ「義経」。



→次回「さらば奥州」
ええと、母親が予告にゴクミを発見したそうですが、本当ですか？うわー、久しぶり！かなり若い頃、男役やって以来だよね。北畠顕家役だったハズ。うわー、また戦場に出てくれますか？（無理）