◆第十六話「試練の時」◆
池に石ポチャ拗ね拗ね宗盛に言いたい。
お前、いったい幾つだ?
<大筋>
福原への遷都により、京の荒廃甚だしく、清盛は周囲の大勢に押され、京へ戻ることを決める。遷都の失敗は、以後、平家の威信に傷を残す。鎌倉では政子が頼朝の愛人宅に火を放たせ、また頼朝に義経を庶子は庶子として扱い、嫡流の頼朝との差を示すよう勧める。頼朝は義経に馬を引かせ、家来と同格であると弟に知らしめる。
→宗盛
天皇の子供だって噂があるのは、あなたのお父さんの「清盛」です。何ですか。イイ年して、池に石を投げた上に、実は貰われっ子じゃないですか、などと母親に聞くなんて。実に、実に、楽しいじゃないか。
壇の浦で死ぬ損うからって、すげー順調に伏線貼りまくられてるよ。主役よりきっちりキャラクターが出来てるなあ。ある意味とってもイイ出来です。
→政子
前はデートを覗かれる側でしたが、ここのところ、すっかり「覗き役」が定着しましたな。あなたが放火愛人宅の打ち壊しを申し付けたご家来は頼朝にもとどり(ちょんまげ部分)を切られたんですよね。実は頼朝さん、物凄く怒ったんだよね〜。でもって、家をなくした愛人にはそのまま近くに新しい家を与えて、お側に残したんだよね〜。政子さんが(浮気の定番の)妊娠→出産の間に浮気された筈なのに、子供がいないですねえ。まさか、3人の子供を1人も出さないで、大河ドラマやる気ですか、えぬえちけい。
大姫だけでも出して〜。
→静御前
白拍子らしいところをほとんど見せないでゴールインすか。超売れっ子の白拍子が源氏の御曹子に見初められての方が良かったなあ。あれじゃあ、高校生の恋愛だ。
→渡さん清盛
どうも迫力がないなあ。宗盛をしかりつけるところでも、語気に全然覇気がない。あれじゃあ、平さん後白河法皇&夏木さん丹後局には到底勝てないよ!それとももう病気で没の前振りですか?重盛を失って「鬼」になると決めたのは、その時の脚本の都合ですか。まあ、えぬえちけいで「鬼」になるとほざいたキャラクターはその後「へたれ」「口だけ」が常道ですからな。あの台詞言ってしまった時点で、もう下り坂決定だったのかもしれん。
→馬引け義経
これは『吾妻鏡』に載っている話。義経は土地もない、家来もない、有力な後ろ楯もない、本当にただ単に頼朝と父親が同じというだけが拠り所の存在であった。それが鎌倉幕府ででかい顔ができるワケもなく。そのため、その後、ひたすらに武功を求めたのは、真実であろうと思う。
この大河ドラマの義経の魅力!つーのは、ごく普通の「優しさ」と「顔の良さ」だけだ!というのを、つくづくと実感させた第十六話であった。
→次回「弁慶の泣き所」
片方がいなくなったと思ったら、次のオセロ登場ですか。てゆーか、弁慶の泣き所って泳げないことか?まあ、次回はコメディーだな。
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