◆第二十三話「九郎と義仲」◆
従兄弟だからこそ、源氏は危ないんだ!
これからじっくりたっぷりそれを体験することになるのさ、ふっ。
でも、次回予告ではあっさりその従兄、従兄と強調していた相手を「討つ!」と言ってたな。
なじょしてそんな変心しちまうのか、じっくりと見せてもらおうか。
(説得力は低いと予想している)
<大筋>
平家が都落ちをする。騒然となる都から後白河法皇は密かに延暦寺へと逃げ込んでいた。後白河法皇を逃してしまったのは、平家の大きな失態であった。平家は安徳天皇と三種の神器とともに西国へと落ちていく。代わりに都に入った義仲は法皇に都の守りを任される。だが、義仲軍は都で横暴を働き、義経は義仲に兵の乱暴を止めるよう進言しに行くが…。
→逃げ逃げ法皇
ここで法皇を逃がしてしまったことが、後々、平家の命取りとなる。何故なら、後白河法皇の政治力は侮り難く、また、法皇の出す「院宣」は敵を正統な「官軍」とする力を持つからである。平家が掲げる安徳天皇はまだ幼い。後白河法皇を西国に共に連れていけば、法皇は平家の言うことを聞かざるを得なかったのに、法皇はまんまと平家の手を逃れてしまった。それだけ、「法皇」、天皇家の血筋という存在の重い時代であった。(天皇家をうまく利用した明治維新もしかり)
→涙宗盛
今回、法皇の裏切りがショックだったのか、知盛に台詞が奪われて、あんまり出番がなかった。が、その横で泣いている様が…。うんうん、父とも慕っていたのに、酷い法皇様だねえ。だから、これから、法皇様からの御文を信じちゃいけないよ。(信じて負けた一の谷の合戦…)
→九郎&義仲
座っている相手に刀を突き付けるこの構図には見覚えがある。あの時は、異母兄弟だったなあ。(時宗参照)何のかんの言って、結局弟に甘い兄は、強制的に弟の言うことをきかされてしまったが、従兄には通じませんでしたね。
まあ、そもそも信頼関係がないんだから、無理だって。
源氏を1つにと言いながら、頼朝の下に義仲がつくものとハナから思い込んでいる義経もなあ。ちょっとお兄ちゃんに毒されて(=洗脳)ないかい。
でもって、義仲の兵の横暴をナレーション誤魔化しじゃなくて、ちゃんと出したのはいい。だが、きちんと背景に「飢饉」があることを説明しておかないと。あれじゃあ、義仲に統率力がない「だけ」に見えてしまうよ。
→うつぼ
五足が殺された訳が分かった。
上戸うつぼの出番を増やすためだ!
ここで五足がいたら、絶対に義経との「つなぎ」は彼の役目になる。でも、それではうつぼの出番が作れない。必然性がない。だから、(製作者の都合で)五足は亡き者にされたんだ。
ああ、よく分かった。
これですっきり…、するわけがねェだろう!
→次回「動乱の都」
え〜と、あっさり変心している義経はいったい何故なのか、きっちり説明してくれるといいなあと思ってます。(限りなく無理だろうと知りつつ)
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