◆第三十三話「弁慶走る」◆



熊野水軍を引き込む話だというのは分かったのだが、何故、湛増が弁慶の説得に応じたのかが、分からなかった。(弁慶の気迫に圧されたとでも言いたかったのか?)
平家物語では源氏と平家に見立てた鶏を七羽戦わせたら、平家方が一羽も勝たなかったから味方になったとあり、勝負は時の運なら、こっちの方が説得力があるだろうに、何故、わざわざ弁慶を負けさせる必要があったのだ?よー分からん。



<大筋>
屋島より敗走した平家は長門に陣を構えた。平家が隠るのは彦島。次の戦いは必ず船戦である。平家は船戦が得意である。義経は熊野水軍を味方に引き入れ、背後の憂いをなくそうとする。湛増との交渉役を勝手出た弁慶は、熊野へ向かう。たまたま熊野に来ていた千鳥との恩義と平家への恩義を持ち出し、交渉にあたるが、湛増は迷う。弁慶は闘鶏で決めようと申し出るが、結果は弁慶の鶏の負けであった。だが、湛増は弁慶に書状を託し、源氏方への参戦を伝える。



→実際のところ
源氏が挙兵した1180年から熊野水軍は源氏の味方である。よって、弁慶が走る必要はなし。今回の話はまるごとフィクション。義経関係はこんなのばっか。



→弁慶
湛増と刺し違える覚悟で来たと言っていたが、刺し違えたら、熊野水軍が敵になってしまうだろうに。伊勢三郎の言う通り、本当に説得には不向きな坊主だ。でも、マツケン弁慶はいちいち表情に愛嬌があって可愛い。(あの可愛さにほだされて、湛増が折れたというのも納得できる←そんな納得すな!)



→千鳥
予告で彼女がいたから、弁慶は鎌倉まで走っていくのか?と思ってしまった。湛増と知り合いという前振りを回収して、熊野に来ていました。「鎌倉で待ってる」という台詞が悲しいな。今回であの惜し気のない太腿とにお別れかなあ。(ちょっと悲しい)年齢が低いほど露出度が低い作品て珍しいと思う。



→義経
時には無謀にならねば、などとほざいていたが、アンタの作戦はいつも「無謀」だろうが。どう見たって、毎度毎度行き当たりばったり。本当に家来のことを考えない輩だ。



→気になる
親王と安徳天皇がそっくりだと今回強調された。まさか、えぬえちけい、安徳天皇を生き延びさせるつもりか?



→次回「妹への密書」
どのあたりが「修羅」なのか、一度このドラマの義経を捕まえてぎったぎたに締め上げてとっくりと聞いてみたい。妹が助かるよう手紙を送る奴のどこが修羅だ!