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◆第四十三話「堀川夜討」◆
土佐房にこんなに「見せ場」があるなんて…。
いやはや、ああもしっかり演技されると、悩もうが決意しようが悲しもうが表情が固まったままのタッキーが浮いて(=へたくそに見えて)しょうがないですなあ。
<大筋>
鎌倉の御家人渋谷重国の家人土佐房が都にいる。不穏な動きを察知した義経家来衆は密かに警備を固める。夜半、襲われる堀川の屋敷。準備を整えていた家来と駆け付けた行家により、義経暗殺は失敗に終わる。義経は頼朝の存念を知り、後白河法皇から「頼朝追討」の院宣を得る。だが、頼朝は自ら10万の兵力を率いて都へ向かい、義経の元には行家の手勢以外の兵力は集まらなかった。義経は都を立ち去ろうと決意する。
→土佐房
お母さんネタまで持ち出して、見せ場がたっぷりでした。こんなに出番と台詞の多い土佐房なんて初めてじゃなかろうか。だったら、義朝の死を常盤さんに知らせたという伝説を引っ張り出してもっと義経との因縁を深めたら良かったのになあ。
どうにもえぬえちけいは使い方が中途半端だ。
→烏丸
久しぶり〜。翁のひとひとぴっちゃんを押し続けてはや何年ですか?翁はまだまだ健在そうですからねえ。読唇術に長けているという設定は結局全然使われてないんですが、あれは設定だけで終わるんでしょうか?
→うつぼ
お、前の出番からちょっと光るところが出て来てましたが、今回義経の戦に「反論」しましたね。ああ、もっと早く、こういう、戦の被害を代弁してくれる人を出してくれれば…。遅いよ、えぬえちけい。
→萌さん
義経を探るというのは烏丸の読唇術同様「設定」のみで終わるかと思いきや、今回、家来衆に疑われてましたね。あの家来衆もやっぱ義経の家来だけあって、「情」に欠ける。妾と一緒に住まわせるは、存在自体を忘れ去っていたと思ったら、今度は疑うはで。ホント、酷いヤツラだ。
→頼朝追討
お!やる気満々で法皇さんから貰ってますな!よしよし。
が、その後が「??」。
勝つためには京都で戦うしかないと、よりによって地元在住の静さんの前で言って、苦悩してるってどうよ?
それってつまり、作戦を立てた段階から京の町の被害に及ぶのが分かってて、でも勝つためにはしょうがないって思ったんだけど、やっぱりそれだとみんなに被害が出るし〜、って。
「情」の人なら、京都を戦場にしようなんてハナから考えないよ。本当にえぬえちけいは「義経」をどう描きたいんだ?
→人が集まらない
あれだけ戦勝を重ねた義経の所にちっとも人が集まらないのって、やっぱ「人望」がないからだよな。
いくら頼朝が恐いからつっても、本当に義経が慕われていたら、従う人が出て来るのが「普通」だろう。
→後白河法皇
10万対300人と知って、「しまった」と露骨に困っているのが良いです。思案と早くも保身を最優先にしているところが「らしい」。予告ではもう義経見捨ててますね。ですが、一応その後の逃亡には手を貸したんですよね。えぬえちけいはそこのところを描いてくれるのかしら?
→熊野水軍
断られて弁慶が怒ってます。カンタンアイテラスなんてほざいた後だけにカッコ付かないこと甚だしいからですねえ。でも、熊野は弁慶の説得で動いたわけではなく、1180年から鎌倉の味方なんですから、怒る方がおかしいのですよ。熊野水軍に影響力を及ぼしたのは、後白河法皇じゃないかな?と私は思ってます。
→次回「静よさらば」
ああ、女人禁制の所に入るから静に金子と金目のものを渡して別れたんだけど、そしたら、静に付けてあげた郎等がその金子なんかを奪って彼女を置き去りにして、静が鎌倉側に捕まったってのね。
このエピソード1つとっても義経にはロクな家来がいなかったって、分かると思うんだけどなあ…。
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