◆第四十五話「しずやしず」◆
しまった。
ずっと「しづやしづ」って書いてきてた。
でもどっちが正しいのかな?後で調べよう。
<大筋>
静が鎌倉に送られるとの情報に、義経は静奪還を目論むが、静の母磯禅師の静の思いを無駄にしないで頂きたいとの言葉に、義経は奪還を諦める。(←諦めるの、早っ)見届けるだけでもと、山伏に扮した義経一行が静の駕篭を見送っていると、佐藤忠信が静を取り戻そうと襲撃を仕掛け、斬られる。義経は奥州から従って来た佐藤兄弟を失う。それでも夢の国?の実現を求めて、義経は奥州平泉に向かう。(実際は逃亡)一方、鎌倉に送られた静は義経の子を身籠っていることが発覚。生まれた子供は男子であったため、生まれて直ぐに命を絶たれる。静は敢えて舞の依頼を受けて、頼朝の前で義経への思いを舞いに込める。
→しずやしず
静VS政子
ここに来て、急に「ドス」が利いてきた静さん。政子姐さんと張り合ってます。子供を生むのと舞を舞う順番が反対にされてました。元通りだったら、春の桜の下で桜の花びらが舞う映像だったのになあと少し惜しい気もしますが、どうせ歌は吹き替えだし、政子様の「あっぱれ」に負けました。いや、この政子様はそうでなくては。子を失った静に「同情」するのではなく、彼女の強い意思に「同調」する。全ては愛する男のために。子の代わりに褒美を与えて京都に返すのがいいなどと付け加えられた日には、頼朝でなくとも、仰せの通りにしますとも。
静独壇場でない「しずやしず」。見応えがありました。
欲を言うなら、母親の磯禅師が泣きじゃくる静から子供を奪って、鎌倉武士に引き渡す方が、より身を売る「白拍子」らしく、そっちも見たかったなあと思います。
→佐藤忠信
夫のいる女性に手紙を送って見つかって、奮戦の後殺されたのではカッコが付かないので、静様のために散るという形がとられたようでござります。
本当なら、ナンちゃんの伊勢三郎もこの京都にいる間に首を斬られているのですが、ナンちゃん故に生き延びているモヨウです。義経の家来はみんな職業が違う割には、タイプが似ていて、あんま印象に残らないんだよなあ。もちっと上手く個性を表現できんものかな。
ともあれ、顔と頭の点で多少他よりマシだった佐藤兄弟が、とうとう義経家来衆からいなくなってしまいました。あとは減る理由(=散る見せ場)が用意されてなさそうですから、きっと最期まで一緒なのでしょうね。
→屏風
やっぱり吉次さんが持ってってくれました。
これで最期に一緒に「燃える」のは決定!と確信。
→頼朝
言う台詞は少ないのに、説得力があって、とても辛そうに見える。
今回だって、たった一言、「おとうと故に…」だけなのに、戦っている義経主従よりたっぷり苦労が滲んでます。
演技力の差って本当に大きいな。
→次回「安宅の関」
歌舞伎まんまのようですな。マツケン独壇場でござい。
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